ナフサと言うのは原油を精製して得られる半製品の事です。

ナフサの相場

ナフサの相場は7月には輸入ナフサ価格は1リットルあたり81.9円に上昇しました。原油の輸入価格は1リットルあたり88.5円まで上昇し、ナフサ価格の原油価格に対する割合度合いが拡大しました。

ナフサの相場は7月以降の市況は、原油に連動してナフサも下落が続きましたが、原油の下落に比べると、ナフサの下落は小幅にとどまっています。ナフサ価格の原油価格に対する割合度合いは縮小しています。

ナフサの相場は今年の中央にかけて、原油以上に上昇しました。日本の輸入価格は2月をボトムに上昇し、6月までに原油は23パーセント上昇したのに対して、ナフサは28パーセントも上昇しています。

ナフサの相場の割高感は解消してきていますが、米製油所の処理能力が伸び悩んでいる事から、来年の夏場にかけて再びナフサの需要に逼迫感が生じるかもしれません。

ナフサの価格推移

ナフサの価格推移は石油化学工業の原料として多く利用されている日本においては重要といえます。

ナフサの価格推移は7月に最高値を記録しました。その後軟化して、昨年並みになってきています。

ナフサの価格推移は原油価格が下がってきている事に伴い軟化してきています。主な要因は、原油市況の軟化、採算の悪化によるナフサクラッカーの減産、欧州品の流入と見られています。

ナフサの価格推移は石油を原料としているあらゆる分野にとって大きな影響を与えています。私たちの生活に密接に関係しており、生活必需品の値上げというかたちで重くのしかかってきています。

ナフサの価格推移は通常原油価格の約9倍で動くといわれていますが、原油価格に連動して動くはずのナフサ価格が、原油の動きに取り残される乖離減少が起こっています。欧州ではプロピレンやエチレンより原料のナフサが高値で推移する逆転現象が起こっています。これは異常な状況といえます。

ナフサの市況

ナフサの市況はサブプライムローン問題に端を発した金融不安により、これまでの投資資金の流れが大きく変わりました。

ナフサの市況は石油化学メーカーなどの実需家や実需家向けの商社、投機筋が主体となって取引が行なわれていました。金融商品としての側面も持っているので、従来から投機資

金は流入していましたが、もともとクローズマーケットで、原油市場ほど投機資金が流入する事はありませんでした、実需を伴わない投機マネーのゆがんだ動きがでてきました。

ナフサの市況は原油価格に連動するはずのナフサの価格が、原油の動きに取り残されている、そして製品価格と原料価格の値動きが連動しない乖離現象も起きています。

ナフサの市況の下落に拍車をかけているのは、極東地域での石化プラントの構造的な特徴にあります。原油の産出国の米国では石化製品の原料としてナフサより、天然ガスやエタンを使い、欧州ではナフサを主原料にしつつ天然ガスやエタン、軽油、灯油などを組み合わせて製品を作っています。しかし日本や中国、韓国などの極東ではナフサの依存度が高く、他の原料の使用率が低く、極東地域では石化製品の需要が落ち込めば、ナフサの需要も連動して落ちるという構造になっています。

ナフサの市況は原油価格の大幅な下落で、ナフサの価格は原油の値下がり幅以上に下がっており、取引自体がほとんどなくなっています。